香典返しに商品券・ギフトカードを贈るのはあり?なし?品物の方がいい?マナーを解説
香典返しに商品券を贈ることは、失礼にあたるのでは?と悩んでいる人、商品券よりも普通の品物、ギフトを贈ったほうがいいのか、正解なのか分からず、お返しについて困っている人が多くいます。今回は、人気の高い品物やマナーなど含めご紹介します。
香典返しとして、商品券を贈るのメリット
葬儀の参列者からいただく香典へのお返しには、何を贈ればいいのか悩むものです。 「香典返し」で検索すると、おすすめの品物は出てくるものの、世代や性別も異なる相手に全員に喜んでもらえるか頭を抱えることもあるでしょう。 そんな困った時に頭に浮かぶのが商品券やギフトカードです。 商品券やギフトカードは、お金の代わりになるものです。贈り先が好きなものを選んでもらえるのが大きなメリットといえます。 贈る側も、「喜んでもらえなかったら」という不安から解消されます。贈り先、贈る側にとってもメリットのある贈り物といえます。
香典返しとして、商品券を贈るときのマナー
香典返しとして商品券を贈ること自体は、マナー違反にはなりません。ですから、「商品券をあげたい!」と思ったのであれば、贈っても大丈夫です。では、商品券を贈るときに注意すべきマナーについてご説明をします。
香典返しの金額を守りながら商品券を選びましょう。
香典返しは香典の半分~3分の1という金額の中で、商品を選びます。ですから、商品券も香典の金額から算出をして選ぶことになります。香典は相手もいくら渡したか、もちろん覚えていますし、いただいた側も香典を開けて確認をするので、金額が知られることは相手も承知です。なので、香典返しのマナーに則って商品券の金額を決めることは、失礼でもありませんし、当たり前のことになります。
商品券がちゃんと使えるかどうかチェックすることを忘れずに!
商品券というのは、とてもたくさん種類があるので「これがいい!」と自分が思ったものであっても、もしかしたら相手の住んでいる場所にあるお店では、使えないこともあります。ですから商品券の中でも使い勝手の良い種類を選ぶのがポイントです。
例えば、全国にある百貨店の共通商品券であれば、住んでいる場所の近くにある百貨店に行けば使うことができます。また、カード会社の発行している商品券であれば、割と色々なお店で取り扱っているので、使い勝手は良いほうです。自分の住んでいる場所や環境ではなく、相手の環境を考えて、商品券の種類を検討しましょう。
商品券の枚数にも注意を!
商品券の枚数が多く見えるように工夫をして渡すのもポイントです。例えば3万円の商品券を選んだ場合に、1万円分を3枚にするのではなく、千円分を30枚セットで用意したほうがもらったときのボリューム感が嬉しいですし、細かく区切られているので、使い勝手がとても良いです。一気に1万円の商品券を使うより、小分けにして数千円単位で使うという人の方が多いので、枚数にも注意をしながら選んでいきましょう。
香典返しで、商品券を贈るときのデメリットとは
割と簡単に贈ることができて、使い勝手がよい商品券ですが、やはりデメリットもあります。そのデメリットを考えると、ふつうの品物の方がいいのかな?と思い悩んでしまう人も出てくるのです。しかしここは、しっかりと考えていただきたいところです。なので、商品券を贈るデメリットについてもご説明をします。
商品券だと金額があからさまに分かる
もはや当たり前のことなのですが、商品券にはその金額が印字されていますので、いくら分の商品券を貰ったのか一目瞭然です。香典返しの相場については、調べれば誰でも分かってしまうことですし、マナーとしてすでに知っている人も多いです。なので、金額に関して不満を抱くということはありません。ただ、あからさまに金額がハッキリ明示されているので、あまり良いイメージではありません。気にしないという人もいるのですが、やはり「自分の香典の金額がしっかりと把握されている」という気持ちになってしまう人もいます。
特に、年齢が上の人に対して商品券を贈ると、現金を返したような形になってしまうので、とても失礼な状況を生み出す可能性があります。ですから、商品券はできるだけ年齢が上の人には、贈らないほうが賢明です。なるべく避けた方がいいでしょう。
商品券が絶対にダメなわけではない
香典返しとして商品券を贈ることが、絶対的にダメというわけではありません。デメリットをお伝えしましたが、どうしても商品券を贈って自由に使ってもらいたいということであれば、「親しい間柄」の人に限定するといいでしょう。普段からあまり気を遣わずに済む存在など、近しい人であれば商品券を贈っても、トラブルになることはありません。
また、そういった人に商品券を贈る場合には「商品券を贈ってもいいか」ということを、聞いてみるといいでしょう。中には商品券を貰ったらとてもありがたいと言ってくれる人もいますので、こればかりは相手の考え方や好みによって、捉え方が変わってきますので、一概にダメ!良い!ということは言えません。
香典返しで、品物を贈るときのマナー
それでは、商品券ではなく普通の品物を香典返しとして贈るときには、どんなことに気を付けたらいいのか。品物を贈るときのマナーについて、ご説明します。また、人気のある香典返しの品物もご紹介しますので、選ぶときの参考にしてみてください。
香典返しに贈るべきではない品物とは?
香典返しは金額さえしっかりしていれば、なんでも贈っていいというわけではありません。贈ってはいけない、相応しくない品物もあります。香典返しはいわゆる「不祝儀」ですから、お祝いごとで喜ばれるような贈り物を香典返しにしてはいけないというマナーがあります。例えば「お酒」や「昆布」などは、お祝いの席で喜ばれる縁起の良いものなので、不祝儀には向いていません。
お酒は神事にお供えをするものであり慶事で使うものです。また、昆布は「繁栄する」という意味があり「よろこんぶ」という喜ばしい語呂合わせもあります。ですから、不祝儀には不適切な贈り物になってしまうので、注意をしてください。
香典返しにおすすめの品物を紹介!
香典返しとして人気のある品物は、1番多いのが消耗品。「消えもの」を贈るというのが一般的です。その理由は「不祝儀を後に残さない」という意味が込められているからです。つまり香典返しは、食べたり使いきったりして無くなってしまうものが良いとされています。そんな条件の中で、おすすめの品物がこちら!
<カタログギフト>
もはや贈り物の定番になっているカタログギフトですが、祝儀でも不祝儀でも人気があります。内容は様々ありますが、選ぶ自由さがありますし、贈る側も品物を色々と探す手間や時間が省けるのでとても人気があります。また、配送サービスも最近は充実しているので、遠方の方への返しなどに重宝されているようです。
<お菓子>
こちらも定番なのですが、お菓子を贈るのも人気があります。自分では買わないような有名なお菓子や、少し高額なお菓子というのは、貰ったときに嬉しい気持ちになります。しかも食べきることができるので、後に残ることもありません。貰ってもあげても良い、おすすめの品物です。
<生活用品>
こちらは洗剤やせっけんなど生活の中で使っていくものです。こういった品物は、あれば助かりますし、消耗品なので消えてなくなりますので、香典返しにぴったりの品物です。人気のある食器洗剤や、洗濯洗剤などを贈ると喜んで使ってもらうことができます。ただ、香りがついているものなどは、好みもありますので、選ぶときには注意をしましょう。
マナー違反ではないが、デメリットも
香典返しとは、感謝を伝えるものなので、商品券を贈ること自体は、マナー違反ではありませんが、デメリットもあります。ただ、商品券やギフトカードが嬉しいと言ってくれる人がいるのであれば、贈り先が好きなものを選べる商品券を贈ってあげてもいいでしょう。商品券以外の品物でも、香典返しとして相応しくて人気のあるものがたくさんありますので、これまでの内容を参考にしながら選んでみてください。特にカタログギフトは、商品券やギフトカードと品物の中間に位置するのでオススメです。忙しい中、大変ではありますが、お礼とマナーの気持ちを持って香典返しを選びましょう。また、いずれの場合でも、挨拶状・お礼状を添えると気持ちがより伝わります。