会社への香典返しはどうする?香典をいただいたときのお返しのマナーとは?
通常、個人として包むことが一般的な香典ですが、会社に勤務しているとしばしば所属部署や関連部署の人たちが集まって、一同として連名等で香典を包んでくれることがあります。同じ職場で働く者として、みんなでお悔やみの気持ちを一つにまとめるには最適な方法ですので、一同として香典をもらった場合にどのように香典返しをするのがよいのかを、さまざまな観点から見ていきます。
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会社関係からの香典は大きく分けて3種類
親の葬儀となると、たいていは法定相続人の中でも長男の立場にいる人が喪主となります。喪主ともなれば5~7日間ほどは会社を休まなければなりませんので、職場の人にもかなりの迷惑をかける可能性が否定できません。とはいうものの、誰もが同じ立場に立つ可能性があることですので、気になるものの仕事のことは任せて、葬儀を滞りなく終わらせることが大事です。
では、会社や職場からの香典にはどのようなものがあるのでしょうか。さっそくご紹介していきます。
- 慶弔規定が定められている会社からの香典の場合
会社名と代表取締役社長名が記載された香典が届きます。さらに、葬儀のために取ることが認められている弔事休暇も、まずは上司に報告してから手配してもらうのが一般的です。
- 一同等連名として頂いた香典の場合
忌引き中の業務をフォローしてもらったり、葬儀にあたり協力いただいた職場の方へは、みんなで分けられるお菓子やコーヒー等を贈ると良いでしょう。
- 上司、同僚など個人名義で頂いた香典の場合
いただいた香典の2分の1程度を目安に香典返しをします。お葬式に参列していただいた場合は、そのお礼と仕事を休んでしまったお詫びも兼ねて、挨拶と一緒に香典返しの品物を渡すようにしましょう。
長い間休むとなると、葬儀の手配も急がなければならないけれど、職場の人たちに業務の引継ぎをしなければなりません。けれど、悠長に引継ぎの時間を取ることができないのが葬儀の宿命で、大急ぎで要点だけを伝えて任せることになるだけに、かなり負担をかけてしまうことは明らかです。
そんな職場の人たちから仕事を助けてもらいながら、それぞれの場合に合った香典返しを贈りましょう。
また、特に香典をいただいていない場合でも、ちょっとした差し入れやお礼の挨拶を出社時にするのがおすすめです。
返さなければならない香典と返さなくていい香典
返さなければならない香典
上司は個人名義で香典を包んでくれることがほとんどで、しかもしばしば高額な香典になることもあります。会社や職場関係の相場は5千円で、半返しで香典返しを行います。 上司からの香典が高額だと判断する相場の基準は、親戚の相場が1万円、兄弟姉妹が3万円となっていますので、2万円以上いただいた場合、香典返しは慎重に考えなければなりません。 会社を休んで迷惑をかけているにも関わらず、訃報を受けて職場の人たちが集まって香典をしてくれることもあります。 一同で香典を贈る場合の金額相場は、上司や先輩などにかかわらず、相対的に見て一人あたり千円から3千円といったところです。会社や職場関係では一人で包んでくれた上司はもちろん、一同の人たちにもお返しが礼儀です。
返さなくていい香典
会社名義の香典で会社の経費となる場合、香典返しは不要です。
勤め先の会社からは「福利厚生」、取引先の会社からは「交際費」として計上されているため、 会社によっては香典返しを辞退されるケースもあります。
表書きが「株式会社○○ 代表取締役社長○○」となっている場合でも、会社名義の香典ということがありますので、 社内で確認してみると良いでしょう。
同じく弔電やお花が届いたとしても、これらはありがたくいただき、お返しも不要です。感謝の気持ちを伝えたい時は、後日お礼のご挨拶をするのがおすすめです。
一同とは異なるのが有志
会社や職場の人からもらう香典には、一同ではなく有志と記されている場合があります。
○○部署一同であれば、所属部署の人が全員香典を包んでくれたということになりますが、有志では顔ぶれが異なります。○○部署一同のように、有志の場合も何を共にしている人たちなのかが記されるのが一般的です。
例えば「〇〇年度入社同期 有志」であれば、同期が集まってくれたことになりますし、職場の場所が決まっている場合「○○工場 有志」といった具合になり、どのような関係にあるかや、どこの人たちが集まってくれたのかがわかります。 所属部署の一同が全員であるのに対して、有志からの香典は誰が加わったのかが分かりにくい点に注意が必要です。
ちなみに「有志一同」という記載は間違いで、有志と一同は別々に用いるのがマナーです。
会社の人たちへの香典返しの前にしておくべきこと
香典をいただいた場合、日本では仏式での葬儀が多いこともあって、たいていは四十九日法要を済ませたことで忌明けを迎えたのを機に、忌明けを示す満中陰志や忌明志と記したのしをかけた香典返しの品を渡してご挨拶とします。
この香典返しは、香典をいただいたことへの正式なマナーに則ったお返しですので、香典返しの品とともに挨拶状を添えることも大事です。とはいうものの、忌明けを迎えるのは故人が亡くなった日から数えて四十九日目ですので、そのころには忘れてしまっているという人も少なくありません。
香典返しは忘れたころにするのが、葬儀における決まり上仕方ないものの、会社や職場を数日間にわたって休んだことのお詫びと会葬及び香典をいただいたことのお礼は、葬儀を終えて出社したら朝一番に行いましょう。
上司が会葬してくれたなら、会葬と香典をいただいたことへのお礼、さらにはお陰様で無事葬儀を終えることができましたと報告します。みんなで香典を包んでくれた人たちへは、仕事を代わりに行ってもらったことへの感謝も込めて、上司を筆頭に一人ひとりに挨拶をし、その際にちょっとしたお菓子を手渡せば感謝の気持ちを伝えられることから、香典返し以前に必ずしておくことが重要です。
一同と有志では香典返しは少し違う
何人かが集まり、一同、あるいは有志として香典を包んでくれた人にも、香典返しは原則として行うべきです。ただ、一同と有志では、香典の金額が異なることが多く、対処の仕方が変わります。有志として集まってくれた場合には、香典袋の表書きで誰が何人でしてくれたのかがわかりますので、原則として一人ずつに香典返しをし、名簿が同封されている場合も同様です。
金額÷人数で一人あたりいくら出してくれたかがわかるため、見合ったお返しが可能になります。部署一同でもらった場合、正社員とパート社員が混在しているような職場や、一同にあたる人たちがまだ若いときなどは、相場の千円未満ということも少なくありません。
上司がいくらか負担し、あとを全員で分けていることもありますので、金額÷人数で一人あたり千円を切るような場合や、連名でまとめていただいたことからお返しもまとめて行うといいでしょう。きちんとのしをかけた上で、みんなで分けてもらえる個包装の品を選んで香典返しとします。
まとめ
会社に勤めていると、さまざまな立場の人から香典をもらうことになります。お悔やみの気持ちからいただくのが香典ですので、いただいた人すべてに香典返しをするのが礼儀ですが、一同や連名で包んでくれた人には対応が難しい場合があります。
香典返しの相場とされる金額を考えながら、一人ひとりに返すのが基本とはいえ、場合によってはまとめて返してもマナー違反ではないと知っておくと、お返しもスムーズです。