快気祝い(お見舞いのお返し)、のし紙とお礼状の書き方、マナーを解説!
日本では病気や怪我になった際、お世話になった人にお返しをする風習があります。 そんな快気祝いや快気内祝いにはマナーがありますので、相手が不快にならないようしっかり意識しましょう。 今回は、快気祝いや快気内祝いのギフトのマナーについて解説していきます。
快気祝いのさまざまな表し方について
快気祝いには回復状態によって様々な言い方があります。
快気祝いや快気内祝いは「病気や怪我のときにお世話になった人へのお礼」に贈るものです。
長期的に療養を続けていれば、仕事のみんなに迷惑をおかけすることもあったでしょう。
また、家族や親戚関係、友人からいただいたお見舞いにも感謝を伝えたいところです。
自分が受けた恩へのお返しを形にして贈ることが、快気祝いや快気内祝いの目的です。
ただ、快気祝いは「全快祝い」とほとんど同じ意味だと言えます。
病気やケガが完治したとき、お祝いとしてお世話になった人へ贈り物を渡します。
一方、快気内祝いは完治していない場合の贈り物を意味します。
病院を退院はできても完全に治ったわけではなく、回復に引き続き通院や自宅療養をする際は快気内祝いです。
快気内祝いは純粋なお祝いというよりも、報告の意味合いが強いと言えるでしょう。
快気内祝いは自分からお世話になった人へ贈り物をすることです。
快気祝いは「お見舞返し」という意味で使われるケースもあります。
あくまでもお見舞いに来てくれた人にのみ、贈り物でお礼をする場合、快気祝いと言います。
なお、「御見舞御礼」という言葉もあり、快気祝いや快気内祝いと混同されがちです。
お見舞い御礼は「お見舞いに来てくれたものの、まだ入院が長引きそうなとき」に贈るギフトですので、間違えないようにしましょう。
Myroom GIFTでは快気祝いのマナーや目的を詳しくご紹介する記事も合わせて掲載しています。
お見舞い御礼との違いについても紹介していますので、ぜひ参考に利用してみてください。
快気祝いにダメなものとは?お見舞いお返しのマナーと注意点 退院祝いと快気内祝いの違いも解説
贈るタイミングはいつがいいの?
一般的に、快気祝いや快気内祝いは「退院後1カ月以内」が目安だとされています。
退院の直後にギフトを贈るのはあまり賢明でないと言われていますから、少なくとも10日ほどは様子を見てからギフトを渡すようにしましょう。
早すぎるのがよくないとされるのは、退院直後は容体が安定していないからです。
仕事に復帰したり、たまっていた家事をこなすなど、退院直後は本調子でないままいろいろな処理をしなくてはなりません。
大変な時期にギフトまで用意するとなれば、再び体調を崩してしまう可能性も出てきます。
また、退院直後は経過をしばらく慎重に観察しなければなりません。
万が一すぐ症状が再発して再入院となれば、快気祝いや快気内祝いの意味がなくなってしまいます。
もらった側がとまどうだけでなく、贈った本人も再びギフトを用意しなければなりません。
双方にとって負担になってしまいますので、快気祝いや快気内祝いは退院から10日程度経ち、別状がないと言い切れるようになってからがふさわしいとされています。
もちろん、退院直後でも「確実に再発がない」と断言できるなら、ギフトを用意しても良いでしょう。
快気祝いや快気内祝いは遅くても1カ月以内には贈ることが大事です。
あまりにも長い時間が経ってしまうと、「入院してお世話になったお礼」という意味が薄れてしまうからです。
もらう側が何のお礼なのか把握できず、困ってしまうこともありえるでしょう。そもそも、感謝を伝えるのに先延ばしにするのは相手に失礼です。
「面倒くさかったのだろうか」「後回しにされたのだろうか」と相手が疑ってしまうようなら、ギフトをもらう喜びが薄まってしまいます。
気持ちよくギフトを受け取ってもらうには、10日から1カ月以内を目安に品物選びをしましょう。
のしの選び方と書き方を解説
大事な贈り物をするとき、「のし」を添えるのが正式なマナーだと言われています。快気祝いや快気内祝いも例外ではありません。
仮に親しい間柄へのプレゼントだとしても、感謝をしっかり伝えるにはのしも用意するようにしましょう。
「のし」とは
そもそも、のしとは慶事における飾りです。
漢字では「熨斗」と書き、昔はあわびを乾燥させて作っていました。
現代でも高級な贈り物をする際には、あわびから調整したのしを用いることがあります。
ただし、本物ののしは入手困難ですので、一般的には「のし紙」で代用しています。
のし紙は、のしと飾り紐の「水引」がプリントされている包装紙です。快気祝いや快気内祝いはのし紙でくるんで相手に贈るのが礼儀です。
退院のお祝いに関するのし紙では、「結び切り」と呼ばれるタイプを選びましょう。
結び切りとは、水引を固く結ぶことです。
病気や怪我は二度と起こってほしくない災いですので、「ほどけないよう固く結ぶ」結び切りを選ぶのが適切です。
水引は慶事なら紅白や金銀、弔事なら白黒を用います。
快気祝いや快気内祝いは慶事ですので、色のついた水引にします。
ただ、病気や怪我にまつわるギフトであり、無条件でおめでたいと言い切れるものではありませんので、派手な金銀よりは紅白の水引にするのがよいです。
「内のし」と「外のし」
さらに、のし紙には「内のし」と「外のし」があります。
内のしとは品物にのしを巻いてから、包装紙で包む方法です。
逆に、外のしは包装紙の上からのし紙を巻きます。
なぜのし紙の巻き方に違いがあるのかというと、「大々的に知らせるべきではないお祝い」に対応するためです。
結婚や出産のお祝いは誰に知られても問題なく、目立ったほうが良いとされているため、外のしが使われてきました。
しかし、病気や怪我に関するギフトは本来ならおめでたくないことです。
控えめに知らせるべきだという考えから、快気祝いや快気内祝いでは内のしを選びましょう。
また、特に配送で送る場合は外のしでは汚れや破損の可能性がありますので、内のしを選ぶことをおすすめします。
表書き
そして、快気祝いや快気内祝いでは水引の上に目的を示すために、「表書き」を書かなくてはなりません。
表書きでは「快気祝い」「快気内祝い」など、ギフトの目的を簡潔に記しましょう。
水引の下には送り主の名前を記します。名字だけでもかまいません。
表書きと名前は水引にかかってしまわないよう注意します。
なお、表書きをボールペンで書くのは適切でないとされています。
のし紙は格式的なしきたりですので、文字もまた丁重に書くべきです。
毛筆や筆ペンを使って書くのが理想と言えます。
お礼状の書き方とマナー、例文も紹介
快気祝いや快気内祝いでは「お礼状」を添えることもあります。
お礼状には入院中、お世話になった感謝をつづります。相手が親しい間柄であっても、お礼状はしっかり用意しましょう。
品物だけ相手に渡すのは、「モノだけでお礼を済ませようとしている」という印象になりやすいです。
高価な品物を用意したとしても、肝心の気持ちは文章にしなければ伝わるものも伝わりません。
マナーを踏まえたお礼状があれば、特別感のあるギフトになるでしょう。
お礼状を書く際には「前置き」「お礼」「報告」「ギフトの連絡」「気遣いやお詫び」「結語」の6段階を意識します。
最初は前置きで、頭語や時候の挨拶から始めます。次は、入院中、お世話になったお礼を書きます。
場合によっては、お見舞いの品をもらった感謝も述べます。
そして、現在の状態、仕事への復帰日などを報告しましょう。
相手は自分の健康を心配し、気にかけてくれているはずですので、電話や手紙などでしっかりと教えることが大事です。
報告を終えてから、快気祝いや快気内祝いを送ったと伝えます。
「快気祝いをどうぞお納めください」といった書き方をしてもいいでしょう。
締めに向かって、相手の健康を気遣ったり、簡単な内容になってしまったとお詫びを記します。
最後は結語の「敬具」で締めます。日付と名前まで書くとなお丁寧です。
ちなみに、代理でお礼状を書く際には日付の後に「内」「代」と記します。
夫の代わりに妻が書く際には「内」、他のケースでは「代」を用います。
代筆だからといって「~と言っていました」「~だと思います」のような書き方をする必要はありません。
あくまでも本人の視点に立って書いていきます。
友人に快気祝いのお礼状を書く場合の例文
拝啓 まだ残暑が厳しい最中ではございますが、いかがお過ごしでしょうか。
さて、この度はご丁寧にお見舞いの品をお贈りくださいまして、心より御礼申し上げます。
私は〇月〇日に退院することができ、経過は良好でございます。
みなさまのお世話もあって、職場に復帰することもできました。ありがとうございました。
つきましては、せめてものお礼として快気祝いの品を贈らせていただきます。
末筆ながら、〇〇様とご家族のご健康とご多幸をお祈りいたします。
敬具
平成○○年〇〇月 ○○○○
Myroom GIFTでは、他にもお礼状のポイント、文例を掲載しています。
下記のページも参考にしてみてください。
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