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香典返しを辞退する手紙を送る側と受け取る側が取るべき対応

香典返しは葬儀の際に香典を頂戴した人に返す品物のことで、弔事を滞りなく終えて忌が明ける四十九日を過ぎてから送るのが一般的です。 この香典返しを辞退するには香典を渡す葬儀の際に伝えることが大切となりますので、一筆箋などが短文の手紙を書くのに向いています。 また遠方のため葬儀に参列できない場合は郵送する香典に、香典返しを辞退したいという趣旨を書いた手紙を一緒に添えて送りましょう。 対して遺族側が香典返し辞退の手紙を受け取った場合は、香典返しを送る時期と同じときにお礼状として手紙を送るのがマナーです。

目次

香典返しを辞退する人の多くは、香典袋を使って香典返し受け取り辞退の旨を知らせるケースが多いでしょう。 香典袋を利用する場合、袋の裏面や中袋の封筒の裏面に「お香典のお返しはご辞退申し上げます」、あるいは「お返しのご配慮は不要でございます」と書かれるのが一般的です。

分かりやすい文章で香典返し辞退の意向を示すことができるのがメリットですが、故人と親しい付き合いがあった人だと、これだけでは遺族に対して少々そっけない印象を与えてしまいます。

そこでもう少し長めの文章を書くことができる一筆箋を利用して香典返しを辞退する方法がおすすめです。 一筆箋には5行と6行タイプがありますので、名前が最後の行にきちんとおさまるタイプを選びましょう。 筆記に使うのは薄墨の筆ペンや細字のボールペンなどが適しています。

書き出しは宛名から始め、いくら親しい間柄でも敬称には様を用いるのがマナーです。 続いて本文をしたため、香典辞退の意向をはっきりと示した上で、最後を名前で締めくくります。

香典袋の裏面にはスペースがなくて書けないお悔やみの気持ちも一筆箋なら書くことが可能です。 そして書き終えたら香典と一緒に香典袋の中に入れて、葬儀の際に渡しましょう。

一筆箋を用いて短文の手紙を書く場合、まずは遺族に対して述べるお悔やみの気持ちを何より優先しましょう。 その上で香典返しは辞退したいという意向を書き添えれば十分です。

文例としては、書き出しは「心よりお悔やみを申し上げます。」で、お香典返しは辞退させていただきたいとの旨を記しましょう。 辞退するのはあくまでもこちらの都合のためという理由になりますので、「勝手ではありますが」と一言付け加えることも大切です。

ここで忘れてはならない点として、香典返しは不要という言葉を明瞭にすることによって、遺族に対する自分の考えを伝えることが可能となることです。 香典返し辞退を意図する文面は「お心遣いはされませんようお願いいたします。」だけでかまいません。 一筆箋は香典袋の裏に書くよりも長めの文章にすることが可能なため、きちんとお悔やみの気持ちも添えることができます。

もう少し長めに書きたいという場合も書き出しは前述と同じように始め、「故人のご冥福を心よりお祈り申し上げます。」といった一文で結びましょう。 そうすれば香典返しは辞退するけれども、大切な人を失った遺族に対する思いやりの気持ちを最後に書き加えることができますのでおすすめです。

また職場などで有志が集まって、少しずつお金を出し合って香典をすることがあります。 しかしこの場合はあくまでも香典をしたいと思った人たちが集まった形となることから、受け取った側は誰がしてくれたのかが分かりません。 そこで遺族が名前を知りたいと考えたときのため、一筆箋なら名前が記しやすいというメリットもあります。

遠方にいるために葬儀に参列することが難しい場合は香典を直接手渡しすることができないため、郵便で送るケースもあります。 このとき香典だけを送るのは遺族に対して失礼にあたりますし、金額の多い少ないに関わらず香典をいただいたら香典返しをするのが受け取った側のマナーです。

そのため香典返しの辞退を考えているなら、手紙に香典返しは辞退しますとはっきり書いて一緒に送るようにしましょう。 そしてその際は葬儀に参列できないことについて詫びることも忘れてはなりません。

手紙を書くときは奉書紙(ほうしょし、ほうしょがみ)という和紙を用いるか、縦書きの便箋を使用します。 文章は1枚の紙に収めるのが鉄則で、たびたびや次々などの同じ言葉を繰り返す忌み言葉も避けます。

なぜかというと紙が2枚になることや同じ言葉が重なることは、さらなる不幸が重なったりつながったりすると連想されることから縁起が悪いと考えられているためです。

「御母堂様の訃報に接し、大きな驚きと深い悲しみを感じております。
本来ならば何をさておきすぐにでも駆けつけてお悔やみを申し上げるべきところですが、
遠方のためままなりませず、誠に申し訳ございません。ご遺族の皆様のご心痛はいかばかりかとお察しいたします。
直接お会いしてお悔やみ申し上げることは叶いませんが、心よりお悔やみを申し上げますとともに、故人のご冥福をお祈りいたします。
些少ながら心ばかりのものを同封いたしました。
なお、お返しのご配慮は不要でございます。まずは略儀ながら書中にてお悔やみ申し上げます。」

との手紙を添えて郵送しましょう。

香典をいただいた人には、金額に応じて1/3~半額の品物を返すのが通常です。 ところが香典返しをする前にすでに香典返しの受け取りを辞退した人に対して、遺族はどのようにすればいいでしょうか。

会社から代表として葬儀に参列された場合、香典返しを一体誰に渡すのが適切なのか分からないケースが考えられます。 会社を代表して葬儀に参列した人が持ってくる香典は会社の福利厚生費から出ているため、企業によっては香典返しの受け取りを禁止していることがあります。

このようなケースでは香典返しを送る必要はありませんが、個人的にポケットマネーで香典をお供えしてくれた人が香典返しを辞退した場合は話が変わってきます。 遺族としては、たとえ香典返しの品物を辞退されてもお礼状は必ず送ることが大切です。 香典返しのお礼の手紙には香典をいただいたことに対するお礼の気持ちや、お悔やみをいただいたことについての感謝をしたためましょう。

そして葬儀と四十九日法要を無事に済ませることができた報告と、本来ならば伺ってお礼を言うべきところを手紙で伝えることを詫びます。 さらに香典返しを辞退された心遣いにも感謝し、そのおかげで霊前に好きだったものを供えることができたと書けば喜んでもらえるに違いありません。

香典返しを辞退した人へのお礼の手紙は、句読点を使わずに縦書きで書いていきます。 なぜ句読点を使わないのかと言いますと、点や丸で文章を区切ると弔事などが滞りなく進まないとして縁起が悪いとされているためです。 すなわち葬儀から四十九日の忌明けまでの法要を、つつがなく無事に相済ませることができましたと報告する内容の手紙の文章は、区切らないで書くのがしきたりです。

お礼状の手紙として送る際、謹啓で書き出し、最後は敬白で締めるのが決まりです。 内容としてはまず相手を敬う一文と葬儀に参列していただいたお礼、そして香典返しを送る時期にあたる四十九日の法要を、無事に済ませることができたことの報告が必要です。

そして香典返しを辞退されたことに対する感謝の気持ちと、今後も変わらずにお付き合いいただきたいとの希望を添えて結びます。 謹啓で書き出し、敬う一文としては「時下益々御清祥のこととお慶び申し上げます。」などが適しています。

お礼の言葉は「ご多忙にもかかわらずご会葬を賜り厚く御礼申し上げますとともに、温かいご厚志も賜り心より感謝いたします。」とし「お蔭さまで四十九日の法要を無事に済ませることができ安堵しているところでございます。本来ならばお目にかかって直接お礼を申し上げるべきことは重々承知している次第ではございますが、略儀ながら書中をもちましてご挨拶申し上げます。なお返礼不要とのお心遣いをいただき誠にありがたく感謝申し上げます」などが主文となります。

そして「今後ともこれまでと相変わりませず宜しくお願い申し上げます。」との一文を添えて敬白で結びとします。 なお、部分はスペースを入れるか、改行して文章を作りましょう。

香典を送る側もいただく側にとっても大切な役目を果たす香典返しですが、特に受け取りを辞退するときは、受け取らないという意思を明確に手紙で示すことが大切です。

そして遺族は辞退された厚意に感謝の気持ちを表すために、お礼の手紙を送ることを忘れてはいけません。 どちらの場合も書き方にマナーがありますが、お互いの気持ちをしっかりと伝えられるのも手紙の利点と言えるでしょう。

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