出産内祝いはのしなしでも大丈夫?のしは必要なのかどうか、名前の書き方と基本マナーを徹底解説
出産内祝いに、のしをつける意味はあるのか?そもそものしはなぜつけるのか?初めてのことなので、混乱してしまう人は多いです。実は、のしを使うということは当たり前のマナーになります。また、マナーに合わせてのしを選んでいくことが重要なポイントです。では、実際にどのように選んでいくのが正しいのか、見ていきましょう。
のしなしの出産祝いに対し出産内祝いでのしを使うべき?
出産内祝いに関して「のしなんて書いた経験がない」「のしの選び方が分からない」という疑問を抱く人が多いです。出産をすると、その嬉しさや喜びなどを夫婦2人だけではなく、周りの人にも一緒に味わってもらいたい、という気持ちが沸くものです。また周りの人も出産をしたことに対して、お祝いの気持ちを込めて贈ってくれることがあります。
この出産祝いに対するお返しの意味も込めて、贈り物をするのがもはやマナーの1つです。ただ、出産祝いに、のしがないという事例も存在しています。そうなると、出産内祝いを渡すときに、のしを利用するのかどうか?いらないのか?意味はあるのか?など疑問を抱く人も多いです。そこで、まずはのしをつけるのが正解なのかどうか、ご説明します。
のしがついていない出産祝いへの対処法
のしなしで返すことはNG!お返しにはしっかりと、のしをかけるのが正解です。
もし、出産祝いにのしがなかったら?何も知らなければ、のしなしで返す選択をすることもあるでしょう。ただそれではNGです!出産内祝いは、のしをかけるのが正解!とインプットしておきましょう。
のしがついていなかったというのは、もしかすると相手は「仰々しくしたくない」という謙遜の気持ちがあったからかもしれません。そのため、そういった相手の気持ちを汲み取り、気遣いをしてくれたと考えて、こちらからお返しをする、内祝いを渡すときには、しっかりとのしをつけてあげれば問題はありません。
相手のカジュアルな気持ちを頂いたからといって、こちらまでカジュアルにする必要もありません。同じ気持ちに合わせようとして、のしなしで贈ると、かえって失礼に値することになりますので、のしをつけることは重要なポイントだと思ってください。
のしとは
のしとは、のし紙の右上にある飾りを意味します。古くは薄く伸ばしたのしあわびを贈り物に添えて渡したことに由来します。最近では、水引とのしのデザインが印刷されたのし紙が広く使われています。一般的にのしという場合はこののし紙のことを意味します。水引には主に蝶結びと結び切りがあります。出産は何度繰り返してもよいお祝い事なので、結び目がほどけてしまっても、また結び直せるという意味の「紅白蝶結び」を使用します。また、「蝶結び」以外に「花結び」と呼ばれることもあります。
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出産内祝いののしには何を書く?苗字はどうすればいいか?出産内祝いを渡すにあたって、のしをつけるのが一般的です。ところでこののしに何を書けばいいのかご存知ですか?マナーやルールなどがいくつかありますから、先方に失礼のないようにしっかりポイントを押さえて作成しましょう。
のしなしの出産内祝いギフトは存在する?
出産内祝いには、様々なギフトが販売されているので、いただいた祝金によって選んでいきます。そうなると、必然的にとても小さな贈り物になる可能性も出てきます。金額、商品によって贈り物の価格、サイズは異なります。あまりにも小さなサイズであれば、のし紙がマッチしないという場合もあります。では、どうやって対処をすればいいのでしょうか?
出産内祝いのギフトは簡易的なのしでもOK
出産内祝いの正解は、のしをつけること!ただ、贈りたい商品のサイズなどによってはのしの種類が変わることもあります。基本は「かけ紙」という普通の、のし紙になるのですが、小さな商品であれば「短冊」でも代替えができます。かけ紙にすると、ギフトサイズにマッチしないので、むしろ見た目が悪くなるくらいであれば、短冊形状でスッキリさせたほうがいいのです。
ただ、ギフトサイズが小さすぎるなど、かけ紙がマッチしてくれない場合だけに限定し、マッチするギフトであれば、かけ紙タイプを使うのがふさわしいのでオススメです。
短冊形状は略式版なのでイレギュラーと考える
北海道では独自の風習として短冊形状を用いることが多いですが、他の地域ではかけ紙を使用するのが一般的です。のしが短冊の場合は、かけ紙が使えない時という理由がありますので、一般的に利用は望ましくありません。かけ紙スタイルが、のしの基本スタイルになります。そして、簡易的なスタイルが短冊形状だと覚えておけばいいでしょう。短冊形状はイレギュラーなのしと考えてください。つまり、先ほどもお伝えしたようにギフトにかけ紙がマッチしてくれないときに、短冊形状を代替え品として利用するという感覚です。
短冊のしの書き方
水引は紅白蝶結び、水引の上に出産内祝、下に赤ちゃんの名前を記載するのが一般的です。出産内祝いの名前には、生まれた赤ちゃんの名前をお披露目する意味もあります。読み方が難しい漢字もあり、ふりがなを入れるとよいです。双子の場合は、右から生まれた順にそれぞれ名前とふりがなを並べて書きましょう。北海道では短冊のしを箱の中央右に掛けますが、全国的には箱の右上につけることが多いです。贈り主の名前は、出産内祝いでは子どもの名前だけを、通常のお祝いなどではフルネームが多いです。
自分で商品を包装する場合は何を使う?
大切な友人知人などに、例えば自分で小さなお菓子、グッズなどを選び、色々組み合わせながらオリジナルアイテムのセットを作り包装して、それらを贈ろうと考える人もいます。そうやって小さな贈り物をたくさん作って贈るときにも、やはりのしはかけるべきなのか?不要なのか?
基本的にプレゼントとしてではなく出産内祝いとして考えているならば、必ずのしをかけることを意識しましょう。手作りの小さな贈り物であれば、短冊形状がマッチし、かけ紙をつけるとアンバランスになりますので、イレギュラーでも何も問題はありません。ただ、何度もお伝えしますが、短冊形状はイレギュラーなときに利用するものという意識を持っておきましょう。基本的には、かけ紙が望ましいです。
目上の人への出産内祝いにのしは絶対必要!
出産内祝いを親戚関係、先輩や上司など、年齢が上の人に渡すこともあります。そこで、のしは絶対に利用してください。簡易的なのしについてお話をしましたが、年齢が上の人に対して簡易的のし、のしなしで贈るというのは、とても失礼な行為になります。ですから、マナー違反にならないよう年齢が上の人や上司、先輩などには絶対に、のしを利用してください。
のしの書き方
表書きは出産内祝、水引は紅白蝶結び、名前は両親ではなく赤ちゃんの名前を記載するのが一般的です。出産内祝いの名前には、生まれた赤ちゃんの名前をお披露目する意味もあります。読み方が難しい漢字もあり、ふりがなを入れるとよいです。双子の場合は、右から生まれた順にそれぞれ名前とふりがなを連名で書きましょう。出産内祝いでは内のしが一般的です。内のしは贈答品の上に直接のしをかけて包装紙で包みます。相手に渡すときに表書きが見えないため、控えめな印象となります。渡す方法としては、直接手渡したり、ご自宅へ郵送したりするケースが一般的です。内のしは配送するときや運ぶ際にのしが汚れたり、破れたりすることがないというメリットがあります。遠方の方への郵送時には、のしをかけるだけではなく、メッセージカードを添付して感謝の気持ちを表現したり、ごく親しい身内の方へは写真入りのカードを添えてもいいでしょう。
目上の人への内祝いで注意すべき点
商品券などの金券類は贈らないほうがいいでしょう
目上の人や会社でお世話になっている上司や先輩などに、出産内祝いを贈るときには、日ごろの感謝の気持ちや産休を頂いている感謝の気持ちなどを込めます。やはり産休を取っていると、どこかで申し訳ないという気持ちが芽生える女性は多いです。そういった気持ちを伝えるという目的もあり、色々と贈り物を吟味するようになります。そして、他の人と同じ贈り物以外にプラスして、商品券など実用性のあるものを贈りたいと思うことがあります。しかし、先輩や上司に金券類を贈ると生活が困窮しているから贈ったという印象を与えるので、できれば金券類は贈らないほうがいいでしょう。
とても近しい存在の人であれば金券類を贈るのもOK
自分から見てとても近しい存在の人であれば、商品券などの金券類と一般的な贈り物の2つを贈るのも問題はありません。もし2つ贈ることになったら、商品券など金券類などにのしをかけて、ほかの一般的な贈り物にはのしはかけなくてOKです。また金券類などではなく、品物が2つある場合には金額の高いほうにだけのしをかけます。
ただ、のしを2つの商品にかけるのは悪いことではなく、「重なる」という意味になり、出産の喜びが二重になるという良い意味でとらえられますので、2つの贈り物にのしを使ってもNGマナーになることはありません。むしろ、のしをどちらにも使わないことの方が大きな問題になりますので、気を付けてください。
金券類の代わりとしてカタログギフトが喜ばれています
ちなみに、先輩や上司に商品券などを贈るつもりだったのであれば、代わりのカタログギフトが喜ばれます。きっと贈る側は「自分で好きなものを買ってほしい」という気持ちで、商品券などを贈ろうと思っています。ですから、カタログギフトであれば、好みがわからない方へもぴったりのもの、ある程度好きなものを選ぶことができますし、貰って悪い印象はありません。もちろんカタログギフトであっても、しっかりとのしをかけてください。
まとめ
・出産内祝いに、のしなしは失礼なのでNG
・先輩や上司には、のしは必ずつけるようにしましょう
・近しい存在の人に限り簡易のしを利用してもOK
基本的に、年齢が上の人には簡易のしを使わないように気を付けてください。 何はともあれ、のしなしはNGマナーであると、インプットしておくと社会人として、社会で通用するマナーを身に着けられるでしょう。