香典返しの品物を会社の人へ渡す場合は?受け取った場合は?
香典返しの品物を会社の方へ向けてお礼として選ぶ場合、人気や定番は?いつ、どのようなマナーや相場で香典返しの商品を選び渡せばいいのか、商品紹介と悩みを解説します。 会社には上司や先輩、同僚に後輩といった立場の異なる人たちがいて、共に働いています。 故人を偲ぶのはもちろん、身内の不幸に際して、葬儀の時に香典を贈ってくれることも多く、いただいたらきちんと香典返しをしなければなりません。 会社関係の人たちへの香典返しの品物で気をつけるべきは、相手の立場と自分との関係、そして金額に応じた適切な相場で品物を選んでお返しをすることです。 それぞれのシチュエーションを挙げ、香典返しに適した人気の品物をご紹介します。 香典返しの特集ページはこちら
上司と取引先に対しての香典返しの品物選び
香典返しの品物を贈るにあたっては、不祝儀を残さないという意味の習わしに従って消えてなくなる物がベストです。 一番ポピュラーなのはお菓子の詰合わせですが、高額の香典をいただいた場合には上質なお菓子を選ぶのが鉄則です。
不幸の際のお返しでは緑茶も多く用いられますので、高級な緑茶を選ぶのもいいかもしれません。 金額相場から適切な品物を選べないなら、カタログギフトでお返しをするのも、好きな物を選んでいただけるのでオススメです。
人気の和風表紙もあるので、シーンに合わせて贈れるのもメリットです。 さらに食品ですと、貰ってすぐに商品しなければいけないので、香典返しはもちろん、法要引き出物でカタログギフトを選ぶ方は多くいらっしゃいます。
会社の上司や、日ごろから頻繁に取引をしている会社の社長といった立場にいる人たちからの法事のご香典は、しばしば高額の香典をもらうことがあります。 通常、香典返しは3割返しでよいと考えている人が多いものの、上司や取引先の重要な相手の場合は半返しが常識と心得ておくべきでしょう。
ただし、あまりに返し過ぎると逆に失礼にあたることも、覚えておかなくてはなりません。 年齢や役職、さらには収入などあらゆる点で上回っている人へのお返しは、し過ぎると返って礼を失することになるのです。
高額の香典をいただいた場合、半返しではなく1/3返し、あるいは1/4返しでもよいとされるくらいですので、返し過ぎないことに注意して、品物を選ばなければなりません。
先輩からいただいた場合
品物はこちらも消えてなくなる物が原則のため、お菓子の詰め合わせセットがおすすめです。 お付き合いの期間が長く相手の好みを知っているなら、甘い物が苦手な先輩にはあられの詰め合わせセットにするといった具合に配慮すると、喜ばれるでしょう。
会社の先輩から香典をいただいた場合は、上司からの香典と同様、金額によってどの程度お返しするかの金額相場を決めます。 先輩と後輩の間柄が親密であった場合、多めに包んでくれる人も少なくありません。
一方で、ごく一般的に先輩として尊敬し、仕事を教わって良好な先輩後輩の関係を築いているというのであれば、香典の金額も平均的な相場になると言えます。 会社の人への香典としての金額相場としては、平均的には5千円が多いでしょう。
先輩と後輩との年齢差が開いていたり、リーダー的な立場の人や、特に緊密に仕事でお互いに協力し合ったりしているのであれば1万円ということも十分あり得ます。 いずれにしても、先輩に対する礼儀として香典返しの相場は半返しが一番適切です。
ただし、1万円の香典に対しては半返し以上にならないように気をつけ、5千円なら税込み金額で2千円以上、2千500円未満で納めるのが無難です。
後輩からの香典のお返しの品物
会社では上司や先輩だけでなく、後輩とのお付き合いもあります。 後輩も社会人として先輩に不幸があったとなれば、香典をしなければと考えてくれるでしょう。 社会人として経験を積んできたなら、後輩と言えどもきちんと気づき、葬儀に参列したり、参列できなかったりする場合には誰か会社や職場を代表して葬儀に参列する人に託すなどしてくれるはずです。
お菓子のギフトセットが一番選びやすく、金額に差をつける場合はそれぞれの価格帯の中で同じ品物に統一するのが無難です。 みんな同じ香典返しの品にすることで、お返しする際に渡しやすいというメリットもありますし、金額の違いさえきちんと記憶しておけば、あとは全員にもれなく渡してお返しを終えられます。
後輩からの香典は多い人で5千円ということもありますが、後輩という立場上、3千円ということもよくあります。 いずれも個人として香典をしてくれたのであれば、一人ひとりに香典返しをするのがマナーです。
金額が少ない場合は1/3返しの方が、後輩に返って気を遣わせなくて済みます。 また、食べてなくなる物という品物選びの鉄則から言って、5千円の香典には2千円程度、3千円の香典には千円程度が相場と考えるのがよいです。
まとめていただいた場合
会社の規模が大きい場合や、正社員のほかは時間給で働くパートさんばかりという会社も少なくありません。 とはいえ、パートさんたちは家庭の主婦が多く、冠婚葬祭のマナーをよく知っている人がみんなをとりまとめ、一同として香典をしてくれることが少なくないのです。
職場一同としていただいた香典は、あまり金額的には多くないのが一般的です。 一人あたりの金額だと、一番少なくて500円、多くて1000円程度になりますので、集まった際にキリのよい金額にする必要があるからです。
一同としていただいた香典に対してはお返しの必要はないと言われるのも、少額の香典しかしていないのに、一人ひとりに対してお返しをすると間違いなくお返しの方が高くなり、気を遣わせてしまいます。 だからといって、もらいっぱなしでもよいかと言われればそうでもなく、人によってはあまり快く思わない人もいるはずです。
少しとはいえお香典をしたのに何もなしなのかという気になるのが、人間の性だからです。 そのため、忌明けを迎えたタイミングで、葬儀の際には皆様からお香典をいただき、ありがとうございましたとお礼を述べるとともに、みんなで分けて食べてもらえるお菓子の詰め合わせセットや、日持ちがする乾き物の海苔を贈るのも良いでしょう。
香典返しの品物で気をつけたいこと
上司や取引先の会社の社長といった方々からの香典に対する香典返しは、高級なお菓子のギフトセットがベストですが、金額的に予算が合う品物が見つからない時はお菓子に縛られないカタログギフトで好きな食べ物を選んでもらうのもいいでしょう。 カタログギフトにはグルメ限定の冊子もありますし、価格帯によってコースが充実しています。
お返しの相場に見合ったカタログギフトなら、手渡しするのもラクです。ページをめくり、好きな品物を選んでもらうので、品物に迷う必要がありません。 その他の人には、金額別に選んだお菓子のお返しで統一して問題ありませんが、会社の人たちには基本的に直接手渡しすることになりますので、お菓子の品物選びが重要です。
かさばる物や重い物は持って帰るのが大変になりますので、避けた方が無難です。 缶入りと箱入りがあるなら箱入りを選ぶ方が軽くなりますし、食べ終えたあとの処分もラクでしょう。 さらに、忌明けを迎えた時の時季にも配慮する必要があります。
暑い季節だと冷菓がメインになりますが、できるだけ日持ちがする物を選んだ結果、容器が重くなるというケースもあります。 夏場であっても日持ちがし、なおかつ軽くて持ち帰りやすい物を選ぶことと、場合によってはその場で開け、みんなで分けてもらわなければなりませんので個包装であることも必須です。
まとめ
会社関係の人たちからいただくお香典は金額もさまざまなことから、香典返しの品選びはしっかりとしなければなりません。 お菓子のギフトセットが消えてなくなるという点で一番適していますが、どのようなお菓子にすると相手に迷惑をかけないかを考えて選ぶことも重要なポイントです。 金額によってはカタログギフトなども織り交ぜながら、きちんと行う必要があります。