もしも香典返しを辞退されたら?正しい対応とお礼状の書き方について解説!
香典返しは半返し、というのを葬儀のマナーの一つとして覚えている人も多いかもしれません。しかし中には、香典返しを辞退する方もいます。そこでここではなぜ辞退するのか、そして辞退されたらどう対応すればよいのかについて解説します。いざというときに慌てないよう、ぜひ知っておきましょう。
挨拶状2種類!
・カード
・巻紙
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香典返しを辞退される主な理由
香典返しを辞退する理由としては、主に以下の4つが挙げられます。
- 遺族の負担を軽減
- 勤務先の規定
- 連名で贈っているため
- 香典が少額のため(1000円〜3000円など)
では、それぞれについて解説していきましょう。
遺族の負担を軽減
香典返しは忌明けから1カ月以内に贈るものとされ、その相場はいただいた香典の3分の1から半分程度の額というのが一般的なマナーとなっています。
忌明けの時期は宗教によって異なり、また相場も地域によって異なるなど気を遣うことが多いものです。
日頃からこうしたことについて調べている人は少ないでしょうし、不幸というのは突然訪れることが多いものです。
そんな中、香典返しを間違いのないように行うのは大変なことでしょう。
そうでなくても大切な人を亡くして辛い思いをしている中、様々な手続きに追われ、精神的に負担がかかっている最中です。
さらに、もし亡くなったのが一家の大黒柱であれば、経済的にも厳しいでしょう。
相手方がこうした事情を鑑み、遺族の負担を軽減するために香典返しを辞退する、というケースは少なくありません。
勤務先の規定
役所などの公的機関に勤めている人の場合、人から贈り物などをもらうことにかなり慎重になっている場合があります。
それは、贈り物を受け取ることによって相手に便宜を図ってやる、という不正行為が起きないよう、日頃から厳しく律せられているからです。
香典返しはそうした贈り物には当たらないのでは、と思う人もいるかもしれませんが、どこまでなら良いと厳密に線引きをするのは難しいので、すべての贈り物を断っているというケースも多々あります。
公的機関に限らず、民間企業であっても同様のケースがあります。
取引先とのクリーンな関係を守りたいという社是のある企業はもちろん、厳しいコンプライアンスが企業に求められる社会情勢もあり、社員や幹部に対し「贈り物は一切受け取らないこと」という通達を出しているところも多いのです。
こういった企業に勤める人たちは、当然香典返しも「贈り物」に含まれるとして辞退を申し出てきます。
連名で贈っているため
香典は個人ではなく、職場の同僚や友人、近所の人たちなどが連名で贈ることがあります。
その場合、一人当たりの金額は一人で出す場合よりも少なくなることがほとんどです。
これに対してお返しをする場合、例えば3人連名なら一封につき3倍の手間がかかることになります。
金額が少ないのに手間ばかりかけさせて申し訳ない、という思いもあり、連名の場合は香典返しを辞退するという人も少なくありません。
香典が少額のため(1000円〜3000円など)
一人で贈る場合でも、故人との関係性などから香典が少額である場合は、やはりお返しをもらうのは申し訳ないとして辞退するケースが多いです。
香典返しは半返しですから、香典が少額ならお返しも少額で済みますが、配送料の負担は変わりません。
結果トータルで負担が上回ってしまうことも考慮すれば、辞退する人が多いのも納得できるでしょう。
少額の香典への対応、香典返しが必要な時もある
香典が少額の場合、香典返しを辞退する人が多いと説明しましたが、これは決して「少額の場合は香典返しは不要」という意味ではありません。
香典返しをしなくてよいのは、あくまでも先方から申し出があった場合のみです。
金額によって自動的に決まるものではありません。
中には香典の金額を見て、これはお返しをしなくてよいと勝手に判断する人もいるようですが、その判断は間違いです。
少額であっても香典返しを辞退すると言われていないのであれば、通常通り香典の3分の1~半分程度の金額のものをお返しとして贈りましょう。
お茶やコーヒー、カタログギフトなどがおすすめです。
例えば、以下のようなものが良いでしょう。
人気の宇治の銘茶詰め合わせ。毎日飲むお茶はワンランク上のものがうれしいですね。
道具要らずで本格コーヒーが楽しめるドリップパックに甘いスイーツを添えて。
和の表紙デザインが美しいカタログギフト。受け取った方が幅広いジャンルの中から好きな品物を選べます。
香典返しを辞退された方にはお礼状を贈る 書き方の注意
香典返しには挨拶状をつけますが、香典返しを辞退した方にもお礼状は送るようにしましょう。
その際、注意すべき点について解説します。
送る時期
挨拶状は四十九日の法要を終えてから出しましょう。
使用する用紙
「奉書紙」という高級な和紙を使い、毛筆で縦書きにするのが正式なマナーとされています。
墨は地域によって薄墨の場合と濃墨の場合があり、確認が必要です。
ただし現代では、白い便箋にペン書きでも構わないとされています。
封筒は一重の白無地を使用しますが、必ずしも封書でなくてはいけないということではなく、ハガキやカードを使った略式挨拶状にする人も少なくありません。
これらは便箋に比べて文章を書くスペースが狭いため、文章自体はやや簡易なものになってしまいますが、美しいデザインのものも多いため人気があります。
文の構成
冒頭は「拝啓」で始め、最後は「敬具」で締めるのが一般的です。
拝啓を「頭語」、敬具を「結語」といい、頭語と結語には正しい組み合わせがあります。
お礼状では他に頭語を「謹啓」、結語を「敬白」とする組み合わせにするのも可能です。
「拝啓」の後には先方の健勝を喜ぶ挨拶を書き、続いて2行目は「先般故〇〇儀(故人の名前)」から始めて葬儀に参列してくださったこと、また香典を頂いたことに対するお礼を綴ります。
その次には四十九日の法要を無事終えた旨を報告し、本来なら直接会ってお礼を申し述べるところ、書面にて失礼させていただくことを詫びる文章を書きましょう。
最後に頂いたお香典をどのように使ったのかを報告し、挨拶を述べて終わります。
書く際の注意点
お礼状を書く際には、句読点を使わないようにしましょう。
これは、日本語には元々句読点がなく、明治時代になって子供が読みやすいようにとの配慮で使われ始めたから、という説があります。
つまり句読点を使うと子供扱いされたと感じてしまう人がいるから、ということなのですね。現代ではあまりそういったことを気にする人はいないかもしれませんが、目上の方やご高齢の方で気にされる方もいるかもしれないので、「お礼状に句読点は使わない」と覚えておくと良いでしょう。
「忌み言葉」を使わない、というのも大切なルールです。忌み言葉とは、縁起が悪いので使ってはいけないとされている言葉です。
香典返しを辞退された方へのお礼状では、「益々」「度々」「重ね重ね」といった同じ言葉を二度繰り返す「重ね言葉」がタブーとされています。
これは、言葉を重ねることで不幸が重なると連想されてしまうためです。
「再び」「引き続き」といった言葉も、これに近いニュアンスがあるので使わないほうが安全です。
また、「死亡」「生きる」などの生死に関するストレートな言葉も避けた方が良いでしょう。
香典返しを辞退された方に宛てるお礼状の例文
では、お礼状は実際どのように書いたらいいのか、その具体例を紹介します。
【例文】
先般故〇〇〇〇儀葬儀につきましてご多忙中にもかかわらずご会葬いただくとともにご丁重なるご厚志を賜りましたこと心より御礼申し上げます
おかげを持ちまして四十九日の法要を無事行うことができました
本来であれば拝趨の上お礼申し上げるべきところではございますが略儀ながら書中をもちましてお礼のご挨拶とさせていただきます
なお返礼無用とのお心遣いをいただき誠にありがたく厚く御礼申し上げます
家族と相談の上お言葉に甘えまして故人が好きだった〇〇〇〇を霊前に備えさせていただきましたことをご報告申し上げます
今後ともこれまでと相変わりませず御厚誼のほど何卒宜しくお願い申し上げます
敬具
〇〇年〇〇月〇〇日
〒〇〇〇-〇〇〇〇
住所
喪主氏名
お礼状用の便箋・封筒やメッセージカードは専用のものが販売されています。
定型文に名前を加えるだけで完成し、巻紙に印刷して送れるものもあって便利です。
オリジナルの文章が印刷できるカードは様々なデザインのものがあり、好きなものを選ぶことができます。
なお、香典返しを辞退されていない方への挨拶状の書き方はこちらを参考にしてください。
心が伝わるお礼状を送ろう 便利な印刷サービスもおすすめ
ここまで、香典返しを辞退された際の対応について解説しました。
- 様々な事情や遺族への思いやりから香典返しを辞退する方がいる
- 辞退された方には忌明け後にお礼状を送る
- お礼状には正しい書き方と使用できない言葉がある
- 香典が少額であっても辞退の申し出がないときは通常通りお返しを
これらの内容を押さえておけば、いざというときも慌てないで済むでしょう。
最後に、香典返しやお礼状作成に使える様々なサービスを紹介します。
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